
どんなベテランでもあがるのである
■慣れない人が大勢の人の前でスピーチをするというとき!
あがるのが当然なのです。あがらないほうがむしろ異常なのです。
決してへりくつでなく、あがるまいとするから“あがる”のです。
あがってもともとと、あがったままでやるしかないと腹をを決めたほうがむしろ楽になります。
プロスポーツの名選手でも、大試合にはあがると言います。
落語家のような話芸のプロでさえ、あがるのはしょっちゅうだと言います。
人はだれでも同じです。「あがるのは自分だけ」などと考えないことです!
あがることを披露するだけでも話になる
■あがるのは当然?
「慣れないことで足が震えます。声も震えます。
困ったものですが、そのくらいうれしく緊張しっぱなしです。
おめでとうございます。
これだけでも、立派なあいさつになることがありますし、
いさとなれば、「あがると思って原稿を持ってきましたので」
と断ってから、読む手もあります。
正直に自分の状態をさらけ出してしまうことが、窮余の一策と
いうことになります。
声の出し方にも“ヤマ場”をもたせる
“語り出しは静かに”というのがスピーチでも一般的!
スピーチを交響曲と考えると“承”の終わりから“転”のはじめにさしかかるあたりが
スピーチの“ヤマ場”です。
あがらなくなるための平常の心がけは
武道の心得に、「勝つと思うな」という言葉があります。
スピーチでも「うまくやらなくちゃ」とか「失敗したら
どうしよう」などといった、余計なことは考えないことです。
そう言ってもなかなかうまく行きませんが・・・
おまじないをひとつ作っておき、あがらないよう工夫する
のもいいかもしれません。
その場に臨んであがっていることに気がついたら
大きく深呼吸をする、冷たい水を飲む、廊下など
で軽く屈伸運動をする、知り合いと冗談をとばしあう・・・。
こうした方法がいろいろな人によって語られていますが
どの方法も、緊張の原因から一時的に神経をそらしています。